ジュエリーとパーツの歴史。

国内外で出版されている書籍に日本の歴史のことは殆ど書かれていません。
ビーズ、ボタン、ジュエリー、どれも歴史は浅く、語り継がれる内容も途切れ途切れであり
異国の歴史抜きでは一冊の本にできないのが現実ではないか、と、考えるようになりました。

そして出版ではなくウェブ上での情報ならば後に加筆や修正や訂正などが可能であり
若い世代にも継いでいけるかもしれないと、当時の産業から譲り受けたものを展示して残していけるかもしれないと
シンプルな技法や基礎的な知識などを伝えていけるかもしれない、そう思いJPLを立ち上げました。

こう書くと「とても難しい」とか「敷居が高い」と思われがちです。実際にそうだとも感じます。
けれども、あまりにもこの100年の間のことも書籍やウェブに出回っている情報と調べた内容に違いがあり
このままの状態ではこの100年のことさえも残らないのではと感じるようになってきたのです。

ただ、国内だけというわけではありません。
美しいパーツを目にする度に「こういうものが再現できれば」と思い続けてきましたが
時代と共に「美しさ」より効率や安全が求められるようになりました。国内に限らず国外でも産業は衰退しています。
産業が廃れるということは、それを取り囲む産業も廃れていくということに繋がります。
時代の流れに伴う産業の過疎化。しかしそれは時代が流れていく上で自然なことだとも思います。

失われていくのは悲しいことだと言われ続けてきました。しかし本当にそうなのでしょうか。
確かに消えゆく儚さに美しさは存在すると思いますが、失われたものだから美しいのでしょうか。
JPLもきっかけはそこでしたが、今はそうではありません。
可能な限り戦後のあの時代にあった美しいものを残していきたいとも願うのです。
昔からの技法や製法などはありますが、制作そのものはもっと自由であってもいいのではないかとも感じるのです。


ロマンには大まかに2種類ー
どういうものか分からないものに対する未知へのロマンと
どういうものかを調べ、知り、探究していくロマン
JPLの活動ははどちらかというと後者です。しかしながら前者の感覚があってこその後者でもあります。

これは「試み」です。営利団体とは根本的に違い、対価となるものが曖昧です。
同じように願う人がどれほど居るのかは分かりません。
ただ、文化として根付かなかったとしても、せめて歴史の一部としては残していきたいー。
それが Jewelry Parts Laboratory の想いです。

初心者からマニアまで壁のない場所づくりを心がけていきますので何卒よろしくお願い致します。
                         
 
一般社団法人 Jewelry Parts Laboratory